外国投資信託とは?
ファンドの国籍が海外にある投資信託で、海外の投資専門会社が運営する。
投資対象は先進国の株式や国債のほか、新興国の債券や金鉱株など、さまざまだ。
10ドルから購入可能な外貨建MMFは、代表的な外国投資信託の一つ。
この「外国投信」をはじめ「外国株式」や「外国債券」など、外貨建ての金融商品にはさまざまな種類がある。
株式や債券の価額が相場により、上がったり下がったりするのは国内と同じだが、注意したいのは為替レートの変動による、掛け算のリスクがある点。
たとえばこうだ。
1. 1ドル=100円の時に、外国株を1万ドル購入。資金は100万円
2. その後この株式が2割下落し、8千ドルに
3. 為替レートは2割円高になり、1ドル=80円に
4. この時の円換算金額は、80円×8千ドル=64万円
0.8(商品の値下がり)×0.8(為替レートの変動)=0.64(トータルの損失)
これが外貨建て金融商品に投資する際の”掛け算のリスク”だ。
もちろん商品価額も為替レートもプラスに働けば、大きな利益を得ることができそれが外貨建て金融商品の魅力になる。
もうひとつのリスクはカントリーリスクだ。国も倒産する危機がある時代。ひとつの国に集中して投資するのではなく、ポートフォリオを組んでいろいろな国や通貨に分散投資することでリスクヘッジをしたい。
外国投信の分類
外国投信は投資対象により分類される。日本証券業協会による分類は以下のとおり。
なお日本国内で販売されるファンドは金融庁への登録が義務づけられている。
株式型ファンド
・グローバル型:世界の株式などを投資対象としているもの
・地域別型:特定地域の株式などを投資対象としているもの
債券型ファンド
・通常型:株式が含まれず、確定利付証券のみで運用するもの
・派生商品型:先物、オプション、仕組み債など派生商品で運用するもの
・MMF型:毎月分配を行ない、月末に再投資するもの
その他ファンド
・不動産型:不動産などで運用するもの
・その他:いずれの分類にも属さないもの